

【ラゴニア周辺】
霊峰ヨルムンガ
ティガット山脈から連なり、ラゴニア北部に座する巨大な山です。標高が高く、頂上部は霧に覆われていることから"霊峰"と呼ばれています。竜災の"竜"は、この山に住んでいるとされていることも"霊峰"の由来となっています。竜災の影響により、比較的低層でもマナタイト鉱石を採掘することができます。
ラドン森林
ヨルムンガからの土砂を防ぐために作られた防災林で、ラゴニアが形成された当時から存在しています。しかし、数年前の竜災によって森林の西部は荒れ地となっています。森林の東側には、高さ2mほどの小さな滝と、そこから流れる水によってできた小さな湖があります。この湖は、"竜の巫女 リュサイア"が身を清めたとされる場所で、現在も竜巫女が管理をしています
ムシュフシュ遺跡
ラゴニアから西、ヨルムンガのふもとにある遺跡で、蛇のようにうねる長い構造をしています。いつ頃できたのか不明で、内部で確認することのできる文明遺産もまばらです。ラゴニアの人々が避難のために作った場所であるという説が有力ですが、真実は謎のままです。周囲にも、多数の遺跡が存在します。
マラク平原
ラゴニア南部一帯を占める平原です。背の低い草で覆われており、魔物も少ないことから、渡り鳥などがここで羽を休めている姿を見ることができます。ラゴニアの最盛期には、ここで放牧なども行っていたようです。竜災で破壊された家屋などの多くはここに流れ着くため、壊れた魔動機やマジックアイテムが埋まっていることがあります。
ヤヴィーの海岸(魔導の学府ユーシズ 54頁)
都市部との関係をほぼ断ち、洞窟などに住みながら漁などをして暮らす半裸の先住民族が住むエリアです。自分たちの領域に無断で侵入されることを嫌い、一般に"気難しい"一族と呼ばれています。男女平等の理念を持っており、族長の意思決定には絶対に従います。
レスヴェル丘陵
"大地の竜災 レスヴェル"によって生まれた丘陵地帯で、複数の丘からなります。最も高い丘からは、ラゴニアとその周囲を見渡すことができます。時折、この周辺で幻獣が見かけられることがあり、その成り立ちも含め、なにかパワースポットのような場所とされています。
【ラゴニアの外へ】
観測者たちの街 クェレブレ
ラゴニアから北東へ60km、魔動機文明時代に竜災を逃れ、ラゴニアの記録を残さんとした人々が集まってできたのが"観測者たちの街 クェレブレ"です。竜災の影響を受けないため、現在に至るまでに街と呼べる規模にまで発展しました("終の竜災 リトラ"の際には少なからず被害は受けたようですが)。竜災により、幾度となく興亡を繰り返すラゴニアの歴史が現存しているのはこの街のおかげで、街の中心部には巨大な観測所があります。街の性質上、学者が多く、大きなキルヒアの神殿が目を引きます。飛行船の発着場などもあり、一度ここで支度を整えてから、馬車などを使ってラゴニアへ向かう者も多いようです。
現町長も研究者気質で、竜災を観測し、ラゴニアの歴史を後世に残すことを重要視しているため、ラゴニアの復興に関して大きな支援は行っていないようです。また、学者は多いものの冒険者の数はそこまで多くなく、冒険者の集まるラゴニアへ依頼を出すこともあるようです。
ジャムヴェールの障壁(魔導の学府ユーシズ 53頁)
ラゴニアから南西、ユーシズ方面へと向かう際に障害となるのがジャムヴェールの障壁です。大破局時代に魔法によってつくられたもので、いくつものツタ植物が直立した壁のようにそびえ立っています。あまりに強力な魔法によって大地に固着しているため、陸路を使っての通行は実質不可能とされています。
燃える山(魔導の学府ユーシズ 54頁)
数他の火山口や、松脂のような樹皮を出す植物などによって、年中燃えている山です。青い不死鳥の目撃情報がある他、山の主であるブレイズマンモスが住んでいます。不死鳥を求めてやってきた欲深き者たちの遺骸がアンデットとなるため、この山を通るためには、炎に加えてアンデットへの対策も必要です。
ヴェイネの工房(魔導の学府ユーシズ 54頁)
ユーシズからランドール地方までの、山岳のふもとのどこかにあるとされている小さな民家と工房です。ラル=ヴェイネ宝飾品で有名な宝飾師の一統、ヴェイネに所属していた者の末裔である"クリスティン・ヴェイネ"が住んでいます。彼に気に入られれば、最高の一点ものを仕立ててもらえるでしょう。
シュヴード王国(基本Ⅲ 311頁 ※若干のサンプルシナリオのネタバレを含みます)
ユーシズを除き、ラゴニアから最も近いのが、ランドール地方にある小国、シュヴェード王国です。人口の半数以上が人間で、首都クーダスの人口は5000人に満たず、影響圏も広くはありません。ランドール地方の2国の他、蛮族領と接しており、常に緊迫した情勢の国です。
荒地のコロッサス
シュヴード王国の南側の辺境には、60m級のコロッサスが、膝を抱えた状態で座しています。その一切は稼働しておらず、ただの置物状態ですが、ひとたび稼働すれば、甚大な被害を及ぼすことになるでしょう。