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​おしえて! キーリ先生!

Q. 竜脈石って結局なんなの?

A. はっきり言って、なにもかも研究中だ。詳しいことはほとんどわかっていないが、それでもいくつかはわかっていることがある。竜災との関係性、これがこの世の物質でないこと、長時間触れていると気がおかしくなること。大きく分けてこの3つだ。

 竜脈石そのものは、古くからラゴニアの各所で出土しているが、数は多くない。それが、前回の竜災…終の竜災から、急激に増えた。毎回の事ではないから、絶対的に関係があるかは不明だが…ない、とは言い切れない。つまるところ、研究中、というわけだ。

 例えば魔晶石は、純粋なマナの塊ではなく、マナを核として、地中のミネラルや成分が凝固してできるものだ。竜脈石は、魔晶石おける”マナ”の部分が、この世のそれではない。異界関係の可能性もあるが、あれはあれで研究の進んでいない分野だ。

 今のところ、物理的な接触以外での狂暴化は例がない。触らなければ、どうということは無い。が、源泉は、鉱脈から生える鉱石とは比べ物にならない力を秘めている。狂暴化させる力も同様にな。もしそれが…そうだな。例えば、地表面の崩落で、動物が簡単に触れられる場所に露出していたら…。つまりは、そういうことだ。これは特殊で、要は株や球根と同じつくりをしている。原泉を叩けば、今回の被害は収まるだろう。だから…不用意に触ったり、飲み込んだりするなよ。

Q. どうして巫女にあんな質問をしたの? どう思ってるの?

A. どう思っているか、だと? 別に何とも思っていないさ。他人だ。ただ、巫女には…いや、彼女には、成長してもらう必要があるんだ。ラゴニアのためにもな。僕が彼女にした船の問いは、その布石に過ぎない。答えは…いや、あの様子ではまだのようだな。君たちが気にする必要はない。彼女自身の問題だ。

 知ある生物とは、思考こそあってのものだ。僕が初めて出会った時の彼女は、まるで人形のようでな。何を聞いても答えないのだから、何もかもを聞くしかなかった。……自分以外全員死んだんだ。そんなものだろう。から思考させた。過程はどうあれ、この問いを君たちに話せるくらいには、口をきけるようになったという事だ。サクラを錠とするなら、メイは鍵だ。鍵として、使えるようになってもらわなくては困るのだよ。

Q. サクラって何者? なんで連れて来たの?

A. なんで?ああ…勝手についてきたんだ。隊の荷物の中に紛れ込んでな。今度から入念にチェックさせよう。勝手にあちこちに行かれては困る。観測所に閉じ込めているのだがな。あの手この手でいつもいつも……。彼女は重要な鍵だ。いや、錠の方か…まあいい。いずれにしろ、馬車に轢かれるとか、そういう事故があってからでは遅い。だから、閉じ込めている……うまくはいっていないがな。

 彼女自身がなんなのか、という意味であれば、それも教えてやれないこともないが、正直、僕もまだ疑っているところだ。不確実な情報を伝えるのは、僕の矜持が許さない。まあ、詳しいことは本人から聞くと言い。凡そ信じられないようなことばかり口走るがな。

 ただ一つ言えるとするならば、親子だ。僕のじゃない。巫女のだ。血がつながってるわけではないが、家族。ある意味、血縁よりも近く、そして遠い。

Q. ヴァイスシティに行ったことがあるらしいけど、何しに行ってたの?

A. どこで聞いたか知らないが…勉強だ。色々とな。奈落のこと、異界のこと、それから、魔法のこと。あの町は、古くは堅牢な城塞都市として有名だった。もう100年以上前の話だがな。その頃使われていた、広域勝つ遠距離へ、低コストで魔法を展開する業がある。"古モルガナンシン王国式戦域魔導術"僕はそれを学びに行ったんだ。まあ、楽ではなかったがな。

流派と呼ばれる特殊な業。クェレブレか、ラゴニアあたりでもそのうち学べるようになるだろう。僕が誘致しているからな。

Q. 竜災って何なの?

A. 竜災は、大きく3つに分類される。一つは、ただの自然災害。竜は存在しない、ただの自然信仰だ。災害を竜のせいにすることで、畏怖し、備えることができる。

 もう一つは、実際に竜が起こすもの。正確には、竜の眷属、だがな。竜の眷属は、ある目的の為に竜によって生み出され、現在まで存在している。目的とは何か、ラゴニアを守ることだ。正確には、巫女を、だがな。しかし、それがこうなっている。なぜだと思う。

 彼らは戦う相手を見失ったんだ。抗体の暴走…一種の、アレルギーのような反応に近い。長い年月をかけ、彼らは力を溜めてきた。しかし、本来戦うべき相手ではないものに反応して、災害を引き起こす。例えば、竜脈石とかな。

 3つ目の分類。これは、前回の竜災がそうだった。この2つのいずれにも該当しない、竜災。これと、過去に1度だけ起きている、不可解な竜災だ。未だ予想の段階に過ぎないが…恐らくは……もっと外部的な要因がある。

 ラゴニアにはいない、眷属とは別の竜がやってきた、とかな。

Q. 結局何が目的なの?

A. 僕は、僕の代で、竜災を終わらせてみせる。それだけだ。

おまけ

Q. お前はガンダムか

A. そもそもガンダムとはなんだ。おそらくは違う。

Q. なんでそんなに面の皮が厚いの?

A. 君が薄すぎるだけなんじゃないのか。だとしたら、いかにもといった質問だな。

Q. 好みの女性のタイプは?

A. 僕は研究者だからな、研究に付き合ってくれるならばより好ましい。

Q. 兄ちゃん何フェチ?

A. 考えたこともないが…そうだな。後ろ姿の綺麗な女性は評価に値する。人型の生き物は正面に視界がある以上、自身の後姿を直接確認することはできないし、他人に積極的に見せることもない。即ち、その人の生活習慣や日頃の姿勢、態度などが如実に表れる部分なのだよ。その部分が美しいということは、それらすべてがおおよそ基準以上に美しいということであり、それが本人の努力の賜物であることは火を見るよりも明らかだ。よって、評価に値する。(早口)

​……これでいいか。

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